
センジは少々苛立っていた。
というのも、自分と恋人であるロイとの共有の寝室兼書斎に、彼と2人きりという非常においしい状況にありながら、話しかけることさえ今は許されていないからだ。
「今日はゆっくり読書をしたいから、邪魔しないでくださいね」と、朝食時に釘を刺されたのを律儀に守り、ベッドの上で新曲の構想をノートに書きなぐりながら様子を窺っていたが、もう我慢の限界だった。
――うん、やっぱ無理。放置プレイなんて性に合わねえ。ロイたんに触りたい触りたい触りたい!
センジが胸中で叫び、
「おーい、ロイたーん。そろそろ休憩した方がいいと思うんだけどなー?」
寝転がったまま声をかけるが、ロイはまるで聞こえていない様子で、手元に目を向けたまま無言でページをめくった。
ペンを置きベッドから降りたセンジは、ツカツカとロイに歩み寄り、イス越しに背後から覆いかぶさるように彼を抱いた。
「無視すんな」
トーンを落とした真面目な声音で囁くと、ロイが「あ」と小さく声を漏らし、バッと一気に赤面する。
「ぃや、やめてください」
言い始めをひっくり返らせつつボソボソと反論したロイは、動揺を抑えるべく深呼吸をした。そして、続ける。
「いきなりそんな声を出されたら……おまけに、こんなにくっつかれたら、もう読書に集中できないじゃないですか」
「あら、本に集中できないなら俺に集中すればいいじゃない」
センジが、18世紀のフランスにおいてある高貴な身分の女性が宣ったとされる、有名な言葉を捩って軽口を叩いた。
「ふざけたこと言ってないで、貴方は貴方のやるべきことに戻ってください。センジ君」
「曲の構想なら、もうほぼまとまったし。ていうか、本格的に作業始めたら、そっちかかりっきりになっちゃうからねぇ。今のうちに、がっつりいーっぱいイチャイチャしときたいなって」
飄々とした口調から再び一転し、
「駄目か?」
そう囁かれた一段低い煽情的な声に、ロイはいよいよもって欲情を抑えがたくなっていた。堪忍したようにため息をつき、しおり紐を挟み込んで本を閉じる。
「分かりましたよ。僕も休憩にします」
「よっしゃ。そうと決まったら早く早く!」
センジが、ガッツボーズこそとらないが、そのくらいの感じで声を弾ませて言う。
それをいとおしむような表情を浮かべ、ロイは思わずクスッと笑みをこぼした。
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今回のスクショ、ロイはポーズプレイヤーを使用せず、普通に本を読んでるところにポーズ付けたセンジを組み合わせました。
んで、その読んでいた本なんですが、

『コミュニケーションって何?』というタイトルでした。
「一匹狼」&「シャイ」特質持ってるロイらしすぎて、システムGJなんだけど噴いたww
ちなみにスクショだと分かりにくいけど、ポーズを無理矢理組み合わせてるせいで、実はセンジの下半身が椅子にだいぶめり込んでます(^^;